*人形姫*

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「に……新山さん……。」

恥ずかしい。私は何をやってるの。
そこにあるものを着るしかなくて、仕方なくガウンを着た。
ていうか何でこの部屋に女物の下着があるんだろう……。

「おいで。」

笑顔で、手招きされる。
新山さんは、私をイスに座らせると、ドライヤーをかけはじめた。
何か……お嬢様になったみたい。
しばらくして、ドライヤーが止まった。

「さて……と。じゃあ脱いで。」

は……?いい加減泣き出しそうな私は、遂に犯されてしまうのかと、諦めかけた。

「ま……流石に最初から俺が着付けるのは無理か……。」

着付け?疑問に思って新山さんを見上げると、服を渡された。

「俺、そっちで待ってるから。この服着てみて。」

何が何だか……。
だけどどうやら犯されるわけではなさそうなので、私は指示に従うことにした。
新山さんが出て行ったあと、貰った服を見つめる。

うわ……すごい可愛い。レースのついた、細身のワンピース。
それに合わせた、ソックスとブーツ。
私は、言われた通り、そこの服を全部着てみた。