*人形姫*


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何て広い浴槽……。
私は、白濁としたいい臭いのする、ついでにバラの花が浮かぶお風呂に、静かに浸かっていた。

私……これからどうなるの……。
ため息をついた。
こんな非現実的な世界に連れて来られて……。

「……彩華ちゃん?」

ドアごしに声をかけられた。

「……はい……。」

「入るよ?」

びっくりする暇もないくらい、あっさりと新山さんが入ってきた。

慌てて体を隠す。

「見えてないから大丈夫。お湯は白いし。」

そう言えばそうよね。それでも、非常識だ。