secret thought

私は気付いてほしくて自分から手を振った。



痛みをこらえて、必死に…大きく手を振った。





だけど、気付いてもらえなかった。




もう限界かな…。



顔を出窓のところに伏せた。



意識がだんだんと薄れていく中、もう一度、目を少し開けた。



ぼんやりとした視界にあなたの姿が映っている。



!!



手…振ってくれてる…。



薄らだけど、ちゃんと分かった。



ありがとう……。



温かい涙が頬をつたうのを感じた。



夕日に包まれて、私はそのままゆっくりと目を閉じた……。