「別に…関係ないでしょ、先生になんか……」

ふてくされたふりで、その場を逃れようとする私に、

「ちゃんと、いろんな表情ができるんじゃないか」

と、先生は言った。

「おまえは、いつもぼんやり窓の外ばっかり見てたから、

てっきり無表情なやつだと思ってたよ」

見られてたんだ……と、思った。