「先生……」

呼んで、近づくと、先生はゆっくりと顔を振り返らせた。

「宮地……来てくれたのか…」

たった半年足らずの間に、ずいぶんとやせこけてしまった先生の顔に、涙が浮かんだ。

「先生……ずっと、会いたかったんだよ……」

私は、ベッドの上にあった先生の手を握った。

骨ばって、かさかさとしているようなその手の感触が、悲しかった。

「ああ……俺も、会いたかったよ…」

と、先生は微笑んだ。