私は、高校を卒業して、やがて就職をした。

もともと大学に行くつもりはなかったけれど、先生と会う時までに、

なんとか少しでも前に進んでおきたくて、選んだ答えだった。

日々の仕事に追われる中で、私は日課のようにポストをのぞいた。

届いてほしいという想いと、届かないでほしいという想いと、

その2つの想いを抱えながら、それでもポストを見ずにはいられない自分がいた。