「ちぃ、そろそろだよっ!!」



いつにましても興奮する咲に呆れる。


『別にあたしは関係ないしー』


―バコっ!―


『いったぁー!!』


「何いってんの!あの生徒会のメンバーを見れるのは中々ないんだよ?!」



『だって…学園一セレブで権力があるだけで生徒会になるなんてあり得ないでしょ?』


「あんたは…ιそれが皆の狙いなんじゃない!!みんな、玉の輿を狙ってるのよっ」


『玉の輿って…すでにみんなセレブじゃん!!そんなのあたしには嫌味にしか聞こえないもんねっ!ケッ!!』



「ケッて…(笑)だからこそあんたが騒ぐのが当たり前なんじゃないの?なのに、なんで毛嫌いするのよ?」



『だって、学園一権力があるからって先生たちは何も反抗出来ないし…結局、生徒会が好き放題に学園を支配してんじゃん!!』



「まぁねーιだけど、あの完璧な容姿をしていたら…「ぎゃーっ!!!!!」



咲が話終える前にホントにお嬢様かって思えるくらいの叫び声が大講堂の中は熱狂に包まれる。