なぜ、アタシにかまう？聞いたところで素直に教えてくれそうにないだろう。
『あのねぇ…女子生徒がみんなアンタに夢中でもあたしは違うんだから!!権力で支配するアンタ達が嫌いっ!!』
スゥー…
おもいっきり息を吸い込んだ。
『お嬢様方ー!!!こちらに生徒会長様がいますよー!!!!』
この叫び声と共に未だにコイツを探している遠くにいたお嬢様方はギロリとこちらを見て向かってきた。
仁｢テメェ…!!｣"会長ぉー!!"
"ちょっと!!あなた邪魔よ!!"
"会長は私だけのものよっ!!"
『ほら、あんなに生徒会長様を慕っている子たちがいるのよ。嫌っているあたしよりあの子達から生徒会役員を選べばいいじゃない』
仁｢勝手なこと言ってんじゃねぇぞ…(怒)｣
『その言葉そのまんま返します。それじゃっ!サヨナラ』
こちらに向かってくる興奮状態のお嬢様方との距離が短くなってきたところでうまく逃げ出した。
仁｢…!?おい!待てコラ!!｣
『逃げるが勝ちでしょ♪』
この後、追い付いたお嬢様方のパワーによって会長の制服が乱れまくったのは言うまでもない。
―NO.3 end―
