『―っていうことがありました。』


お昼休み、裏庭でお弁当を食べながら保健室前での出来事を復活した咲に報告。

「へぇー…王子様キャラの生徒会長がねぇ…」


裏庭で食べているのはあたし達だけで、他の生徒は高級レストラン(一応、食堂)で食事中。


『しかも、一番嫌いなアイツだし!オェッ!』


「ちょっと!!汚いなぁ!でも気に入ったって言われたんでしょ?」


そう…そこが問題。

生徒会とは大きな行事以外見かけることはない。…ハズ。


『見かけること事態が奇跡なんだし、会うことはないでしょ』


「でも、ちぃには素がバレてるんでしょ?そんな簡単に黙っていられるかな…」

『えっ!ちょっと怖いこと言わないでよ!それに最初から向こうは素で話しかけてきたんだよ?』


「そこが気になるんだよねぇー…そんな短時間で会話もろくにしなかったんでしょ?」


『うん…あと思いっきり足を踏んで逃げた。』


「王子様の足を踏んだなんてファンクラブが聞いたら大変ね」


『あ"ー!!なんで次へ次へと災難がっ』


頭を抱えた瞬間、大好物のミートボールが落ちた。