無事に学園到着。



玄関前まで行列ができている高級車たちをよそに生徒会の特別玄関がある。



生徒会は特別扱い。並ばなくてすむケド…







『見てる』



仁「は?」



『見てる、見てる…』



仁「とうとう頭イったのか?」



だってね?



すごーく、視線をあちらからバシバシとこちらからビシビシと…



『だから、嫌だったのよ…』



仁「お前は、俺のメイドだろ?堂々としやがれ。」



この俺様は…



いきなり、この学園の王子様的存在のアンタと同じ車から降りてきたら皆驚くのは当然。



当然、コイツを崇拝するお嬢様方なんて…



黙ってはいられない。




ドドドド…



仁「ん?地響きか?」


『馬鹿言ってんじゃないわよ…見なさいよ。さっきまで固まってたお嬢様方が、高級車から降りてこっちに突進してくる姿を…』

"会長様ァァ!どういうことですのー!!?"

"退きなさいよ!アンタ!貧乏人の分際で!!"


"嘘でしょー!?久遠会長ォォ!!"



そう叫びながら、四方から物凄い勢いで走ってくるお嬢様方。


お坊ちゃん方は、そんなお嬢様方を見てドン引きしてます。