あれから、朝起こす時は隙を見せないようにテキパキと済ました。



トキさんは相変わらず恐くてハリセンを振り回す回数が増えた。



その様子を眺めるヤツは、いつもの笑い方でクックッ…、と笑いつつ助けようともしないで楽しんでる。



とまぁ…GWも半ばでついに久遠家へアイツらがやって来た。


さらにアタシのストレスが倍に溜まることになったのさ。ι










仁「おーい、何か話せ。」



『何かって…ιあたしは話してる暇ないんだけど?』



久遠家自慢のガーデニング広場で水を与えてるアタシに向かってヤツは言ってきた。



仁「暇だー」



『暇ならどっか遊びにいけば良いじゃん。金持ちなんだからいつでも行けるでしょ』



仁「んー…行くのもめんどくせぇ」



『アンタは何がしたいのよι』



仁「お前を見てる方が良い」



『ハイハイ…ι』



コイツはあたしの行動が飽きなくて良いらしい。


あたしはいつでも本気で仕事してんのにな…


何が面白いんだかサッパリわかりません!!


まぁ、「お前見てる方が良い」とか言われた女の子はすぐにトキめくかもだけど本気にしてちゃきりがない。