私の日課は、走って真っ赤の先輩を冷やす事。
冷たいタオルを差し上げて、きっと貴方を癒すんだ。



「ありがとう香花さんっ」



貴方の笑顔がいつも見たくて。
私も真っ赤になって。

その笑顔が私を癒す。


 HONEY HUNTER
  どっちもどっち


「・・・」

私は窓を開けて空を見た。
吹き抜ける風が、凄く心地よかった。

なんで外で授業とか出来ないのだろう。
昔は良くそう思ってた。

でも、中で授業するのも分かった気がする。

「・・・」

ココからは校庭が思いっきり見える。

それは、私のとって好都合で。

「おら香花っ!!なにボケーっとしてるっ!」



シュッ



「ぎゃっ!?」

いったぁー・・・
せ、先生が投げたチョークが頭に直撃する。

い、痛いっ。

「そんな暇があるなら、この問題解いとけ!!」

「はいっ!?」

そういうと先生は黒板の英文に指をさした。
なになに、この英文を訳せよ。



Today is very hot day so Jessica and Anna went to the ocean, which near to their house.



「(な、長っ!!)」

「おら、香花ならこれぐらいの英文はへでもないだろう!」

「(へ、へでもありますっ!!)」

いつまでも先生は私を睨むので、しょうがなく席をたった。
私はさっき投げられたチョークを拾い、黒板へと向かった。

あーあー、めんどくさいなぁ・・・(泣)

「えーっと・・・(『今日はとても暑いのでジェシカとアンナは彼女達の家から近い海へ出かけました』、だよね?)」

私は先生にチョークを渡した。

「で、出来ました」

「・・・うむ、良く出来たな」

せ、セーフ・・・