時計の針が 午後8時半をまわった頃、 さすがに遅すぎる 母の帰りが、 心配になってきた。 通常、6時には帰ってきて 夕飯の支度をしている母は、 遅くても7時過ぎには必ず 帰って来る。 おかしいとは思ったが、 自分の食欲が 満たされていないことに 気付き、俺は 適当に作ったお茶漬けを 自分の腹にぶっこんだ。