「あんたが面白そうな女だったから話を受けたんだぜ?プリンスを執事にできたこと、ありがたく思えよ」
「面白そうな…女!?」
あたしが変な女だってこと!?
こいつ、ただの興味だけであたしからネクタイ奪ったの!?
「やっぱあんた最悪!
あたしはあんたの助けとか、いらない!簡単に近寄らないで」
「ふーん。それって俺を認めてねぇってこと?」
「あたりまえでしょ!!」
あたしがせっかく怒ってるのに、東堂蓮はニヤニヤしてる。
まだ笑うか、こいつ!
すっと姿勢を正して彼は言う。
「お言葉ですが、あなたは必ず私を必要としますよ。結衣サマ」
爽やかな、満面の笑みで。
.

