僕の胸に現れた巨木を冷たいものがしっとりと濡らして行く。

僕のルナに対する想いみたいに。

一本の太い木が、僕のルナへの、新しい愛しい想いのように胸に生えていた。



巨木に受け止められた時にズレた片方の瞳に現れたルナが映る。

片方は月を。
片方は君を。