もともとべつものだったのだ。



ナカバヤシは笑いながらユイコの話しをする。こいつはセンダユイコに恋している。

ナカバヤシは私の幼なじみで、良くも悪くも腐れ縁。

私とセンダユイコとは赤の他人だがクラスが一緒なので、昼はナカバヤシに連れだされ時間一杯本日午前中のセンダユイコ談義が催される。

「どこがいいってやっぱ脚だよな」
「そうかな。どっちかっていうとうなじじゃね?」
「こっ、このエロコ!」
「はいはいナカバヤ死ね~」
「…お前さぁ、本当、ひどいよね…」
「泣くなよ。てかさ、もうセンダに告っちゃえば?付き合ってくれるよあの女尻軽だから」
「せっセンダを悪く言うなっ!しっ尻軽とか、言うなよ!」
「あ~はいはいめんごめんご」
「……今、センダって付き合ってる奴とかいんの」
(しっるっかっよ!!)
「いないいないだってちょっと前になんとかっていう先輩と別れたって聞いたし」
風の噂でだけどな。
でも。

センダユイコ談義が始まってはや二週間。もうそろそろ解放されてもいいと思うんだよ私は。

「チャンスだと思うよ」
いい加減告れよ。