あの頃の俺は、傷ばかり抱えてたくせに、未来にひたすら希望を描き続けてきた。

それは、守りたいものがあったから。

守りたいものがあったからその為に強く生きてこられたんだ。

糧というものがあったとすれば、多分それだろう。

決して一人きりではなかった道は、糧を失っな途端…もろく傾きだしたんだ。

自分でも驚くくらいに。

こんなにも俺は弱かったんだと、糧を失って初めて知った。

君や、"あの人"に出会えなかったら俺はどうなっていただろう。

今も決して安全地帯にいるわけではないけれど、君がいるから俺は真っ直ぐ歩いていきたいと心から願えるんだ。

はじめは、単なる"約束"だった。