無事に待ち合わせ場所にしてた所に着く。
ヘルメットを外すと砂野がニヤニヤしている。
「怖かった?」
「…ちょ、ちょっとだけね」
「お嬢は素直じゃねぇなぁ!」
キラキラした笑顔で砂野は私の頭を、
わしゃわしゃと撫でた。
「ちょっと、メシでもいく?」
「ん、いいよ。今日はこの後何もないし」
「んじゃ、行くかぁ」
近くにあったモスバーガーに入って
適当に注文して席に座って
どうでもいい話を話す。
女の子とはよくこんな時間を過ごすけど、
男の子とは卓也以外あまりなかったから、
ちょっと楽しかった。
悠からメール来てるか気にはなったけど、
何となく携帯を触るのが嫌だったから
心の中で謝って、砂野との時間を楽しんだ。
砂野はついこないだ会ったばっかなのに、
全然そんな気がしないのが不思議。
いつの間にかタメ口で話してて、
いつの間にか悪態ついたりからかったり。
小学校の頃から一緒にいたような感覚。
それがまた話しやすさにつながって、
結局、二人で三時間以上話していた。
