星の旋律、砂の音色


「…私もバイト、しよっかなぁ」

「ん?何か欲しい物でもあるの?」

「そんなんじゃなくってさ、
悠も働いてるんだし、私もさ…」



バイトして、お金貯めて、

悠と一緒に旅行とか行きたい。



「ん~でも今ここ募集してないしなぁ」

「場所はどこでもいいからやりたい!」

「でもお前門限あんじゃん?
それにご両親がいいって言うかぁ?」

「何よ、悠は私の味方じゃないの?」



こういう時、

絶対悠は私を子供扱いしてる。

私だってもう18なんだし、

周りの友達はみんな働いてるのに!



「ほら、俺はさ、大学行ってないから、
 あかりには大学生活を楽しんで欲しいの。
 バイトするのも社会勉強のひとつだけどさ」


そう言って悠が私の腰に手を回す。