優がすごいのか、俺が無頓着過ぎるのか…。

正直に簡潔に説明した。


「知り合いというか、昨日好きですって言われただけ」

「あ、あの!ええと…」


西根さんは何か言いかけて、悩んでいる。


「なんだ!やっと、彼女出来たんだ!!おめでとう」

「「ええ!?」」


俺と西根さんは声を合わせて驚く。


絶対にそこまでいっていないのだが、ここで否定して泣き出されるのも困る。

俺は西根さんの様子をうかがった。


「なんだよー。今、誰か紹介して欲しいって女の子を押し付けようと思ったのにさー。
しかもすげーかわいいし!」


バシバシと優が俺の肩を叩く。
痛い…。