バキッ、ドゴッ、ガスッ







鈍い音が走る。







『ちょーしこいてんじゃねぇよ。ガキが。』







道に唾を吐き、男は消え去った。







……………。







「いってぇ。」






『おい!!大丈夫か!?凌!』






視界がぼやけて、何も見えねぇ。







『凌!!しっかりしろ!!』







この声は…







「慶(ケイ)?」







『おぉ!そうだ!』







怒りがこみあがってきて急に体が元気になってきた。







「テメェ、来るの遅せぇんだよ!!」







慶に飛びかかる。
慶がもっと早く来てたら俺はこんなにボコボコにされなかったよによぉ!!







『悪かった!だけど、理由があるんだって!!』







「あ゛ぁ?だったらさっさと言えよ!!俺が納得いかなかったらテメェをぶっ飛ばすからな!!」







俺の怒りは止まらない。