とにかく座って、という速水の言葉に促され、琴音は何もプレートのおかれていない席に座った。

黒崎は「スポーツ」と書かれたプレートの席へ座る。

「全員はそろってないけど、どうなってるの」

速水が隣に座っている、「会計」のプレートの席に座っている男子生徒に話しかけた。

椅子に座っているため、はっきりとはわからないが、黒埼とは真逆のすらり、とした体格に、切れ長の目、そして眼鏡。

いかにも真面目、というか、生徒会長より生徒会長っぽい雰囲気の男だ。

「副生徒会長は風邪で休み、広報委員長はどうしても手放せない取材があるとか。
 学芸委員長は……誰も聞いてないですね」

眼鏡男は淡々と話すのを速水もいちいちうなずきながら聞いていた。