話が弾み、もう夕方の5時を
時計は回っていた。



「あ....もう帰る時間。
 じゃあね、朋子。」



「うん、じゃあ、気を付けて。」



気を付けて、なんて思ってない癖に。
バカなこと、言わないでよ!



気が付けば、咲月は朋子の言うことに
心の中で毎回、反抗していた───....






「だってこれは本当に酷いもん....」



その夜、咲月は、朋子のプリクラ帳の
ページをじっくり見ながら呟いた。



仲良しって部分は、赤のマーカーで
線が引かれていて....



咲月の顔は、赤のマーカーで
潰されていて....



その横には、細字で、
死ねって書いてあって....



これ以上見たくないって、
そう思っているのに....



好奇心には負けてしまう咲月だった。


第1章:終わり