朋子は続けた。



「嫉妬してたの!


 いつもいつも美味しい所
 持ってかれて、
 いつもいつもムカついてた。


 ウザいって思ってたの....!」



吐き捨てるように言い放っていた朋子が
突然目の前で崩れ落ちた。



「だから、プリクラ帳に写る
 可愛くて綺麗でお上品な咲月を....」



泣き崩れる朋子を目の前に、
今度こそ咲月は身動きが取れなくなっていた。



息苦しい。
あのプリクラを見た時より、
遥かに苦しくて、悲しくて、苦かった。



「でも、当たり前だったよね。
 私なんて....


 見かけも良くないのに
 性格だってこんなだなんて....」



もうこれ以上言ってほしくなかった。
咲月はイヤ!と叫び、狂ったように耳を塞いだ。



「やだ....!」



なおも朋子は叫び続ける。



「何も聞きたくない....
 もうこれ以上、何も言わないで....!」