なのに、咲月は平然とした顔で
こう言い放ったのだ。



そう?
....───じゃあ教えてよ。



これには行き詰った。
咲月のいつもとは違う堂々さに
ビックリせずにはいられなかった。



「だから....なんで手紙の内容
 知ってるの?!」



細かいことでも....
真相を知らずにはいられなかったから



だから、ヒステリック気味そう叫んだ。



「もう答えたはずだよ。
 あたしは朋子のこと何でも知っ....」



でも、咲月のゆったりとした嫌味っぽい
口調は、途中で途切れた。



「じゃあ言ってみてよ!」



....私の叫びによって。



咲月は、ぎくりと一瞬緊迫した顔に
なり、息を呑んだ。



「知ってるよ、プリクラ帳のこと....」


第8章:おわり