「あ、あたしさ、プリ帳今日持ってきたの。
 朋子のも見して~。」



同じシール張ろうって思って、
シールこんなに用意しちゃったんだ!




朋子の部屋に入りながら、
咲月は早速カバンから
朋子とお揃いの柄のプリクラ帳を取り出した。



「えーと....」



朋子の顔が強張る。



うん、良いよって見せてくれれば。
そうだったら良かったのに。



半信半疑だった咲月の心は、
憎悪の念で灰色に汚されてゆく。



「ごめん、イトコに貸しちゃったんだ....」



嘘。
あたしの家にあるよ。



咲月は唇をまた噛み締めた。



そんなことも知らない朋子は、
慌てて話題を変えた。



「昨日のためしてガッテン見たぁ?」