「バイバイ。」



と、咲月が私の家から帰ったあと、
私は1人でため息をついた。



そして、机の奥から、例のプリクラ帳を
出そうとした....が、何も手に当たらず....



私は、えっ?と思いながら、
首を伸ばして、覗いてみる。



「ない....」



サーっと血の気が引いて
いくのが分かる。



「やだ....なんで?」



お母さんが....取っちゃった....?
聞こうかな、と思ったが、
怖いから止めておく。



でも....でも....どこにいったのか....



怖いという気持ちもあるのに、
私はお母さんに聞くことにした。



「....あの....お母さん....」



リビングルームで、寝っ転がって
テレビを見ていたお母さんは振り向く。



一気に目が鋭いものとなる。
怖い....瞬間的にそう思った。


第2章:終わり