(キターー!!)
アルタの心臓がドキリと跳ね、だらだらと汗をかきながら表情変えずにチラリと青空を見る。
んーと首を傾げて考える素振りを見せながら十分考えて。
「知らないなー」
その一言にバレないように安堵する。
「そうか実に残念だ、見つけたら気が付かれる前に逃げるのだぞ、とても危険な奴だからね」
「ふーん」
「ははは全然解ってないね、まぁお嬢さんが見つける前に私が捕まえているとおもうが」
「うんまぁ頑張れ」
随分と上から目線の青空。
「あぁ頑張るよ、さて長居しすぎたな私はこれで失礼すよよ」
ゲイリーはにこりと人の良さそうな笑顔を浮かべ帽子を一つ軽く上げ街中に消えていった。
その後ろ姿を見送り青空とアルタも広場を後にした。
しばらくし、アルタは回わりを見回し口を開いた。
「さっきのマジで答えたか?」
「あぁ、あれ真面目に答えるわけ無いじゃん、むちゃくちゃ武装してたし言ったらマズいと思ったのよしかしアルタビクビクしすぎ、怪しかったよあんた」
心配していた相手から逆に心配されるとは思わずアルタは面白くないと口を曲げた。

