「「…………」」
ポカンと口を開け見上げているとそれはゆるゆると青空の元に降りてきてキュゥと鳴きながら頬ずりしてきた。
つるつるした肌が気持ちいい。
「かわいいなおい」
でれっと破顔していつの間にかこの生き物に愛情がわく。
その時ぐらりと一際強い揺れが起きた。
「ソラ行こう!!」
フィードの言葉に頷き二人は再び走り出すが。
突然バキン!と音が出そうなぐらい気持ちよく割れ向こう側の大地が離れていく。
「嘘でしょ………」
「……マジかよ……」
二人は信じられない呆然と向こう側を見つめる。
回りではガラガラと崩れていく大地、居場所がどんどん狭まってくる。
「ソラ!フィード!飛べ!」
見れば向こう側で険しい顔をしたリオンが立っていた、他のみんなは既に小型機に乗っているのかリオン一人だけだ。

