「おーいお前ら早くしろ船戻るぞ!浮き島がおかしい!!」
「「えっ?」」
先に行ってしまった仲間の一人が大手を振って二人を呼ぶと同時に地面がガタガタと揺れ始めた。
「わっわっわっ」
「ソラ急ごう、ヤバそうだ」
揺れる地面を蹴り二人は走りだした。
チラリと視線を動かしぎょっとした、地面に亀裂が走りずるずると地面がズレ、割れていた。
「は、走れ走れ走れぇぇーーーー!!!」
「やばいやばいやばいやばい!!!」
二人とも一瞬で顔色が青くなる、すぐ側の岩壁が崩れ瞬時に理解した。
浮き島が崩れ始めた。
地鳴りを響かせ音をたてて崩れて行く浮き島はあっという間に原型など跡形も無く、走れる場所も限られてくる。
「ソラ龍の卵持ってるでしょ!!」
「勿論!!」
「絶対落とさないでよ!後でじっくり観察するんだから!!」
「んな事より助かる事に集中しろ!!」

