「「キャプテェェーーン!!!」」
「お、おぅ」
まさに男泣きしてみんなリオンの無事を喜んでいた、感極まって思わず抱きつこうとした奴もいたがそんな奴はリオンに容赦なく殴られていた。
あれからリオンと青空は薄暗い遺産内を歩き回り、落ちた場所にたどり着けば一筋の光が差し込んだのだ、暗闇に慣れた目は強い光に耐えられず二人して思わず目を細めればガコンガコンと音をたてて石段が出来上がりすんなり地上に出て来れたのだ。
「ちょっとみんなして私はほったらかしですか?」
すぐ側で盛り上がる塊を見つめちょっとむくれて言ってみるがまるっきり無視され、もういいやと疲れたのでその場に座り込む。
「キャプテンどうしたんっすかこの下手くそに巻かれた包帯!」
「大した事ねぇよ」
暑いためコートを脱ぎ下のシャツの袖からチラリと見えた包帯を仲間の一人が目ざとく見つけ思わずリオンの腕を掴み一気に袖を捲ると包帯でガタガタに巻かれた腕があった。
「下手くそで悪かったな」
ぼそっと愚痴ればグリンと首が回り視線が青空に向けられる。

