よく見ればうっすら汗をかいているし、投げ出されたナイフやダガーは刃がボロボロで欠けている。
必死で...
つまりそれほど心配して助けだそうとしてくれていたのだ。
仲間の一人として
「ありがとねー、リオンキャプテーン♪」
途端ににまにまとリオンの横っ腹をツンツン突っつく、立場が明らかに悪くなり始めたリオンは青空を無視して歩き始めた、行く宛もないのに歩く速度は速い。
「からかわれたぐらいでむくれるなよー」
「うるせぇ」
冷たく返されるがにまにまは止まらない
現れた神の遺産に付属としてくっ付いて来たからとか、女だからしかたない。
青空はしょうがなく助けた。
今まで周りは自分に対してそう感じているのではと心の底で感じていた、だから怪我されてまで助けてくれる事に抵抗があったし早く対等に扱ってもらいたかった、『神の遺産のついで』と扱われたくはなかったのだ。

