私は自転車から飛び降りて

大きく右手を挙げた。

「私は今朝からお腹が痛くてベッドから出られません」

続いて荒れ果てた髪の毛を軽く整えてから相棒は右手を自分の額へ。

「俺は昨晩から頭痛が」

二人で同時に制服のポケットから携帯を取り出し、

電話帳から学校を選ぶ。

さっきよりいっそう南風が二人の間に吹いた。