無駄に広いこの部屋も、こんな時には狭すぎる気がする。 肩で息をしながら床にへたりこんで、近づいてきた影の主を睨みあげる。 『本当面白ぇな、お前』 目の前にしゃがみこんだ奴が意地悪い笑みで覗き込んでくる。 『戦利品、もらいたいんだけど?』 綺麗に弧を描いた唇が囁く。 “ゲームセット” 引き寄せられ、押しあてられたそれを受け止め、すっかり慣れた舌の熱さを感じながら思う。 なんで、こんな目にー…