数分後あつしは慌てた様子で帰ってきた


「ごめん。仕事先でトラブルがあって行かなきゃいけなくなっちゃったんだ。でも食って終わるまで待つし、帰りは送ってくからそこは心配しなくていいから。」


みんなほとんど食べ終わっていたが、食べるのが遅い私はまだ途中だった

でも急いでいる様子が分かったから


「もうお腹いっぱいだから大丈夫!ごちそうさま」
と言った


「気使わせてごめん。でもありがとう」


「気にしないで!」


急いでいるのに、ナミとユウタ君はユウタ君の家に、私は私の家まで送ってくれた


私に道を聞きながら家まで送ってくれた


「本当にごめんね。後で埋め合わせするから、ナミちゃんたちにもそう伝えてくれる?」


「はいっ!伝えます。気をつけて!」


私は車が見えなくなるまでずっと見ていた


だんだん遠くなるのが寂しかった


「埋め合わせするから」って言葉がなぜか耳に残った

だってまた会える可能性があるって事だから


これが恋なのかどうかはまだ分からない

けど、また 会いたいと強く思った