初めてのデートの時にコソコソしてたあの指輪を…
今日はさやかさんと同じ薬指にしてること…
一瞬しか見えなかったけ…

でも…確かに見えたの



どうして??

あつしは何か私に隠し事があるのですか??

疑いたくなくても考えたくなくても、悪い方にしか考えられなかった

2人には私が入り込めないような空気が流れてる

そんな気がした

「あみ!どうかした?何か難しい顔してるけど考え事?」


「なっ…何でもないよ。平気!」

「ホントに?」


「うん!」


「今日夕方あつしさんくるんでしょ?初めてのお泊まり頑張ってね☆報告待ってるよ〜!」


ニヤニヤしながらナミが言う

「バカ!」


「ハハハハハッ!じゃあまたね!明日あみが幸せな誕生日を過ごせるように祈ってるよ!」


「ありがとぉ!またね」

私は精一杯の作り笑顔でナミと別れた

ナミには何も言えなかった

心配かけたくなかったから

重い気持ちを抱えて家までの道を1人歩き出した

もしも私が今日あつしとさやかさんを見つけてなかったら

もしも私があつしをもう少し信じられてたら

私はあつしと今も笑ってたのかな?