あつしとの出会いは、高校一年生の梅雨の時期に友達に誘われて行った飲み会だった



ある事が原因で彼氏と別れたばかりだった私を励まそうと友達が誘ってくれたのだ


「あみ〜。今日飲み会しない?彼氏と別れてから元気ないみたいだから、飲んでスッキリしよう」

そう声をかけてきたのは友達のナミ


別れたばかりであまり乗り気ではなかったけれど
いつまでも落ち込んでちゃダメだと思って軽い気持ちで
「うん。行ってみようかな。」
と答えた


ホントに軽い気持ちだったんだ


まさか、あなたに…

あつしに出会えるなんて思ってなかったから…


その日は梅雨なのに朝から天気のいい日だった


まるで二人の出会いを知っているかのような青く澄んだ空だった



学校の帰り道


「あみ、明日は土曜日だし、今日はパーッと騒ごうね」

「うん」

「じゃぁ7時に公園で待ち合わせてからユウタの家に行こう」

「了解。またね」


ナミと7時に公園に待ち合わせをして一度家に帰る


ユウタ君は、ナミの幼なじみで、中学の頃から付き合っている彼氏でもある


一度家に帰るのは着替えるためだ

家につき着替えをすませ軽くメイクを直す