だって郁はあたしだけを見てくれてると思ってるから、他の子たちのはあんま気にしないと思ってたんだもん…。 男の子だし健全だからしょーがないのかもしんないけど! でもムカムカして、ついつい郁の頬っぺたを抓ってしまった。 「いたっ!何すんの?!」 「…郁が悪いんだもん…」 「だからごめんていってんじゃん」 郁はあたしの頬に手を伸ばし優しく触れてきた。 あたしも郁の手に自分の手を重ねた。 今は、郁よりもあたしのが大きい手。 「…俺はずっと美知琉だけだから…」 そういって口づけをしてきた。 .