「………俺も、それなりに男だってことだよ…」 ふいっとそっぽ向いた。 ―いつの間に、こんなに男っぽくなったんだろう。 つい最近まで“可愛い”と思っていた郁。 でも、入れ代わってからたった少しの期間で急に男っぽくなった気がした。 そしてやっぱり。 郁も男の中の男なんだって感じた。 “そーゆーこと”をやりたいと思っているってことはそうでしょう? 「…今度ね……?」 自分で言って自滅するあたしに、郁もまた少し赤くなって小さな声で返事をした。 「…ほらっ。下の奴らがうるさいから行こう」 .