美知琉は一呼吸置いてから口を開いた。 「悪いけど…れ、唐沢の気持ちには答えらんない」 「どうして!?美知琉よりっ…」 「俺は美知琉が好きだから」 唐沢の言葉を遮って美知琉は何の迷いもなく言った。 「確かに美知琉は頭が良いことしか取り柄がないのかもしれないけど…」 おい、軽く自分を否定してどうすんだよ。 「優しくて笑顔で素直な美知琉が俺は好きだから」 …自分褒めてて恥ずかしくない? とか真剣な話しなのにこんなこと考えてる俺は馬鹿か。 つーか…ここ泣くとこ? .