「はいよ」 「わぉ!ありがとー!美味しそうっ」 美知琉の大好きなオムライスを作り差し出すとキラキラと目を輝かせて食べはじめた。 どんだけオムライス好きなんだよ。 と、思いながらも俺も食べた。 「美知琉?」 「なーに?」 「エヘッ。宿題見せて?」 「…きも…あたしの顔で上目使いでおねだりしないでよ。キモい」 キモいを二回ゆーなよ。 そして、美知琉はキモくないぞ。むしろ可愛い。 「はい。やったら鞄中に閉まっといてね」 …すんなり渡された数学のプリント。 .