「うぅ〜…やっぱり真冬に屋上は寒いね」 コートとマフラーを着用した郁が寒いと連発しながらも外に出た。 あたしなんか郁がコート持ってないからマフラーだけだよ…。 「あ」 「なに?」 「麻知にサボるって言ってないや」 「大丈夫だろ。早くこっち来て」 手を引っ張られ屋上の入口とは反対の方に連れて来られた。 あたしを座らせるなり郁はあたしの足の上に跨いで座って 「あったけ♪」 なーんて抱き着いてきている。 あたしで暖をとるな。 そう思いながらも郁も暖かくてついつい抱きしめてた。 .