スカウトされるのはそれだけで凄い事で、最短で神人になれるのに、バースはそのチャンスを伸ばしてしまう。
「学校が好き?」
ナスカが聞いてくるが、そうではない。
学校はどちらかと言うと嫌いで、周りの生徒もうっとうしい。
だが…。
バースの頭の中に先生が浮かぶ。
「友達がいるんです」
「友達?」
最近出来たばかりの大切な友達。
「その友達と約束したんです。そいつが困ってたら私が助けるって。だから私がこの学校にいる間は、その約束を守りたい」
「……」