キンブリット。
世界中から優秀な神子が集まった名門神子学校があり、その学校に入った神子は百パーセント神人になれる。
街はそんなに広くないが、列車も停まるので交通に不便は無い。
白を基調とした建物が建ち、学校は街の西側に構えており、時計台が街のどこにいても見える。
人は主に神子や神人だが、一般人も多い。
「着いたな…」
バースは列車から降り、街を見渡した。
「十年振りか…」
キンブリットを飛び出し、教会に飛び込んでから今まで一度も帰って来てない。
いや、怖くて帰って来れなかった。