先生の墓の前でバースは昔の事を思い出し、老婆から聞いた話も思い出した。
「あいつ…ルナは私を庇ったから、ハンターになったらしい」
それでもルナがバースを殺そうとするのは、暗殺部隊に監視されてるおそれがあるからだろう。
「馬鹿だよな…あいつも…私も」
バースの事を信じてくれた人はナスカだけじゃなかった。
それは嬉しい事だけど、バースは一人の夢を奪ってしまった。
「この責任、どう取ればいいのかな…」
問い掛けても墓は喋らない。
バースがうなだれた時、背後に気配を感じた。