「こんなもんか」
白銀の髪に覆われた神人、バースはバックの口を縛り、一人部屋で呟いた。
全身を白で固めた彼女は、伝説の神人と呼ばれる一流の神人だ。
いつもは遅くまで寝ているが、今日は早く起床し、出掛ける準備をした。
今日は特別な日だから。
「休みでよかったな。」
任務があったらゆっくり出来ない。
「よし、行くか」
バックの紐を肩にかけ、壁に立て掛けていた神剣を腰に差し、バースは部屋を後にした。
今日は帰って来れないかもな、と思いながら。