「えっと、あたしでよければ…、よろしくお願いします。」
そう言って思いっきり頭を下げた。

顔をあげると隆哉がいる。

もう、友達じゃない。
今日から隆哉わあたしの彼氏。


「えっと、んじゃ、いこっか」


「うん」


「ほい」
隆哉わあたし手をとって、自分の手と重ねた。
手から隆哉が伝わってくる、そんな気がした。


「これ、見たかったんだ!!」

指差す先にわ、恋愛映画のポスター。
雑誌でも絶賛されていて、見たら絶対ないてしまうらしい。

「これ、今すっげえ話題のやつじゃん。」


「うん、そう。」

愛利と見ても良かったけど、やっぱり彼氏と見たほうがいいよ!って愛利に進められて、この映画を見ることに決めた。


「じゃ、チケット買ってくるわ。」