とりあえず、私はmyカバンからガイドブックを取り出す。
このカバンは地元で購入し、1年も使い続けているお気に入り。
白いエナメルをベースに金色のラメがキラキラと光っている。
・・・ちょっと抑え目なところが良いのだ。
「さてさて・・・」
私は、母上から譲り受けた『これで貴方も地方人★tokyo×you』を開く。なんとも、
ふざけた名前のガイドブックである。
正直頼りなさそう・・・と、私は内心、顔を蒼くしたのだが・・・
母と父は口をそろえて「これにしなさアい!!」
激しく勧めてくるので、やむを得ず・・・
これを選んだ。(←強制)
「・・・・・・」
どこのページも様々な色のペンでメインスポットを囲んだり、
感想を書き加えたり、行き方を線でなぞったり・・・
かなり、みづらい。
なんというか、一種の芸術みたいなものになっている。
使えねエェエエエエエエエエエエエエエエーーーーーーーー!!!
