大好物のチョコチップアイスを頬張りながら、俺は街をぶらついていた。
微かに香るミントの爽やかさに、少しは気持ちも晴れそうだ。
ボーっと遠くを見つめながら、早朝のことを思い出す。
頭を左右に揺らし、不機嫌に目覚めたAM7:00。
幼馴染であり・・・なにかと敵対してしまうアイツ。
穂月由宇からの着信。
『あぁ~真? シンちゃん? オレオレ~~』
「・・・・・・。」
プチッ
普段なら、電話中に(しかも会話もせずに)自分から切らないのだが、
早朝からの着信・・・極めつけに、その相手が由宇であることに対して、俺は・・・
キレタ・・・・・・。
