本当に申し訳なさそうに話すおじさんの姿を見ると胸が締め付けられた。


「あたしなら大丈夫だから。」


そう言ったあたしに微笑んだおじさんは慎吾の方を見た。


「いろいろとご迷惑をかけてすみませんでした。」


慎吾にそう言うと


「菫、あいつにはもうお前に関わらないようにきつく言っておくから、また何かあったら直ぐにおじさんに連絡しなさい。
いい人に巡り会えたみたいでよかったな。幸せになるんだぞ。」


「うん。」


そう返事をしたあたし。


おじさんは安心したように頷くと、慎吾に頭を下げてお店から出ていった。